からだメンテナンス Re:Core
オーナーの想い

福利厚生はプロテイン?

「福利厚生がプロテインらしいよ。」

そんな話を聞いて、思わず笑ってしまいました。

しかも、その職場にはジムまであるそうです。

どこのスポーツジムの話かと思ったら、なんと老人ホーム。

「へぇ、そんな職場があるんだ。」

ちょっと羨ましいなと思いながら、その理由を聞いて納得しました。

介護の仕事は、本当に身体を使います。

利用者さんを支えたり、抱えたり、車椅子へ移ったり。

中腰になることも多く、不安定な姿勢で力を入れなければならない場面も少なくありません。

実際、介護職のお客様を施術すると、肩や腰だけでなく、背中や股関節までガチガチに硬くなっている方が多い印象があります。

「これだけ身体を使っているなら、筋肉も自然についていきそう。」

そう思う方もいるかもしれません。

でも現実は、そう単純ではありません。

介護の仕事は、「身体を鍛える動き」ではなく、「身体を酷使する動き」が多いからです。

利用者さんが転倒しないように。

痛い思いをしないように。

怖がらないように。

目の前の人を守ることに集中していると、自分がどんな姿勢になっているのかまで気を配る余裕はありません。

身体は疲れる。

でも、身体を守るための筋肉は思うようにつかない。

この話を聞きながら、「あれ、これってセラピストも同じだな」と思いました。

私たちも、お客様を支える仕事です。

力任せに押すことが仕事ではありません。

でも、筋力に余裕があるほど、力加減の幅は広がります。

強い圧をご希望のお客様にも対応できますし、逆に繊細な施術も安定して行えます。

何より、一日施術をしても疲れにくくなります。

だから私は、身体を鍛えることは、お客様のためでもあると思っています。

とはいえ、「筋トレしましょう!」と言われても、忙しい毎日の中ではなかなか難しいものです。

仕事に家事、育児。

睡眠時間が4〜5時間という方も少なくありません。

そんな人に、「今日からジムへ行きましょう」とは、とても言えません。

だから私が理想だと思うのは、

「運動を生活に足す」のではなく、「生活の中に運動があること」

少しだけ歩幅を広げて歩く。

エレベーターではなく階段を使う。

テレビを見ながら、お腹をへこませてみる。

私は歯医者さんで先生を待っている間に、ドローインという呼吸法をしていたこともあります(笑)。

特別な時間を作らなくても、身体は少しずつ変わっていきます。

人の身体は環境に慣れる生き物です。

だから、いつもの生活にほんの少しだけ刺激を加えてあげる。

それだけでも、未来の身体はきっと変わります。

そして、ふと思いました。

福利厚生がプロテイン。

職場にジム。

あれは筋肉をつけるためだけの設備ではないのかもしれません。

「人を支える人の身体も、大切にしてほしい。」

そんな職場からのメッセージなんじゃないか、と。

介護職も、セラピストも、看護師さんも、保育士さんも。

誰かを支える仕事ほど、自分のことは後回しにしてしまいがちです。

でも、人を支える仕事ほど、自分の身体を大切にすることが、相手を大切にすることにつながる。

私はそう思っています。

……もちろん、ボディメイクもしたいですけどね(笑)。

それも立派なモチベーションです。

10年後も20年後も、お客様に安心して身体を預けてもらえるように。

今日も私は、日常の中で少しだけ身体を育てていこうと思います。

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